クロユリハゼの休日

やま とり うた みる きく よむ うみ など

やま

# 255 〝山道〟

〝断捨離〟という言葉は、どこか薄っぺらい響きがして好きではない。 …それはともかく、 思い立って物置き部屋を整理していると、覚えのない〝資料〟がいろいろ出てきた。その中のひとつ。 小学校の卒業記念品。スクラップブックだ。 最終ページに担任の先生…

# 251 ウォークラリー

先日、鈴鹿山系、鎌ヶ岳に登った。以前、入道ヶ岳から見た鎌ヶ岳は北アルプスの槍ケ岳のようでカッコよかった。武平トンネル(三重県側)に駐車して武平峠から稜線を歩く最短コース。強風注意報が発令されていて、稜線では滋賀県側からの風が強くコンディシ…

# 249 鈴鹿 竜ヶ岳

鈴鹿の山に少しずつ登ってきた。 御在所岳、御池岳、綿向山、入道ケ岳、藤原岳。 この春、藤原岳から見た竜ヶ岳、次はこの山と決めていた。 その前に、 藤原岳の麓でヒルの研究をしている子ども達の記録が本になっている。藤原岳に登る前に図書館で借りて読…

# 244 四国山旅 石鎚山

【石鎚山(標高1972m)】※天狗岳は1982m↓ 石鎚山を気に留めたきっかけは、おそらく、天童荒太の小説「永遠の仔」(1996年)。石鎚山が小説の舞台として登場していた。ハードカバーの新刊小説を買って読むことは稀だが、「永遠の仔」はカバー写真に彫刻家の舟…

# 243 次郎笈(じろうぎゅう)

初めての四国山旅。 〝次郎笈〟(標高1930m)という何だか物語がありそうな山名。写真で見た笹原の稜線と山容に惹かれて…。↑剣山からの次郎笈。(山頂の雲は結局一度も晴れなかった。) 〝笈〟とは、修験者などが仏具・衣服・食器などを収めて背に負う箱との…

# 240 蔵王 どっこ沼

混声合唱組曲「蔵王」(佐藤眞作曲、尾崎左永子作詞)を合唱団で全曲歌ったのは2007年。1961年に作曲されているので、もう半世紀以上広く歌われてきた混声合唱組曲。 その第四曲〝どっこ沼〟は、作曲者が〝素朴に温かく〟と指定しているように親しみの湧く愛…

# 233 智恵子の生家◦記念館

…もう三十年あまり前、娘が生まれて智恵子と名付けた。〝じゃりん子チエ〟の響き、加えて、〝智恵子抄〟の影響も少しはあったと思う。 福島山旅の一日目、天候が思わしくなかったので、二本松にある〝智恵子抄〟の高村(長沼)智恵子の生家を訪ねた。 安達太…

# 232 紀淡海峡

海が見たくなって和歌山市の加太に行ってきた。 午前中に和泉山脈西端の高森山と四国山(森林公園)を山歩きして紀淡海峡を眺め、午後から友ヶ島(沖ノ島)に連絡船で渡り島内の展望台(タカノス山)などを巡るプラン。 森林公園には展望場所が数ヶ所あり、…

#229 長尾道[大和葛城山]

かねてから大和葛城山の奈良側(御所市)からの一般ルートが少ないと思っていた。 これまで、一般ルートとしてはロープウェイ登山口からの北尾根ルートと櫛羅の滝コースのみを利用してきた。しかし、櫛羅の滝コースより南側にも何本か尾根があり、水越峠に近…

#221 稲村小屋

大峰、稲村ケ岳に登った。 洞川の母公堂登山口から法力峠を経て山上辻までは概ね緩やかな登りが続く。法力峠までは植林帯、法力峠を過ぎるとまもなく自然林の中の道だ。登山道は等高線に沿うように徐々に標高を上げていくのだが、こういう道ってどういう風に…

# 220 暴風の栗駒山

天気予報は曇りだったが…、山の天気は下界とは違った。 東北地方の山の紅葉を目当てに急遽計画した栗駒山登山。栗駒山中の温泉一軒宿(新湯温泉くりこま荘)がとれたので実行に移した。 宮城県側のイワカガミ平登山口から東栗駒コースを登り、中央登山コース…

#219. 山のボランティア

大分の由布岳に登った。今日の正面登山道は樹林帯を抜けると日差しがきつく暑い。ゆっくり登っていても結構汗をかく。 赤シャツのおじさんに追い抜いてもらうと、このおじさんがおしゃべり好きで、後で山頂でもいろいろお話をしてくれた。 おじさんは週に二…

# 213 西大台周遊

大台ヶ原、西大台は静かな原生林の森である。 現在は自然保護、生態系保全のために入山規制がかかっており人数制限があるので平日に出かけた。 コースに入る手前で早くもキツツキの鳴き声。盛んに鳴いている。望遠レンズで写真撮影している方に訊くと「オオ…

# 209 九州の山旅

コロナ前の数年間に四度、九州の山に登った。雲仙普賢岳、由布岳、そして九重連山が二度。 泊を伴うのだが、火山性の山ばかりで何れも温泉泊とセット。九州は温泉♨️が豊かな地だ。 五度目の九州遠征は二年前計画したが、コロナ緊急事態宣言発出でやむなく断…

# 207 春の女神

4月。この時期に大和葛城山に登るようになってからもう何年くらいになるだろう。 この山にはミヤコアオイが自生し、ギフチョウが卵を産みつけ幼虫の食草となる。一年に一回、この時期だけ羽化したギフチョウが舞い飛び繁殖する。故に、ギフチョウは〝春の女…

# 201 トトロルート

二上山に登ることが多くなっている。 最近は奈良県側、当麻寺近くの葛城市駐車場を起点に雄岳雌岳を周回するのがお気に入り。 先日、前々から気になっていたトトロルートを初めて歩いた。どなたが名づけたのかこのルート、道標が何箇所かつけられているので…

#184 日時計と〝太陽の道〟

二上山の雌岳山頂広場は奈良盆地側の展望がよい。二ヶ月半ぶりに登ってみたら、広場南側の樹木が剪定されて葛城・金剛の山並みも見通しよくなっていた。 この広場に大きな日時計がある。 設置の謂れを書いた説明板があることに初めて気づいた。〝太陽の道〟…

#181 猿の前栽 @滝畑ダム

【うた詠み】 村は沈み溺れた谷に蓋のごと平らかな水ダムの高さに ↑5年前に滝畑ダムを想いながら詠んだうた。 ・毎日が休日になったというのに、4月初めのギックリ腰は思いのほか難儀して山歩きは自粛していた。今日は久々に腰慣らしのプチ登山。滝畑ダム…

#180 THE SENSE OF WONDER

レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』を図書館で借りて読んだ。 ひとの持つ、視覚、聴覚、臭覚、触覚などの感覚を使って、自然から何かを感じとる経験とは。 明神平でのある朝の経験を思い出す。 ブナやカエデの原生林で焚き火を囲んだ春の夜、皆…

# 176 〝天理 山の辺の古墳〟展 @天理参考館

天理市街から東に見える山、大国見山(500m)に石上神宮から桃尾の滝経由で登り、岩屋集落に下った。最後は、山の辺の道(北コース)に合流して石上神宮に戻る周遊コース。 [行動時間5時間] 先々週は石上神宮から南へ山の辺の道を歩いた。今日のコースと…

# 172 周辺散策マップ @しおんじやま古墳

八尾市立しおんじやま古墳学習館の指定管理者は、〝NPO法人 歴史探訪サポートセンター楽古〟。 法人名からして、何やら期待が高まる。 墳丘や埴輪が復元された中河内最大の前方後円墳〝しおんじやま古墳〟。学習館では出土品の展示や体験学習のプログラムが…

# 171 上赤阪城址 @千早赤阪村

大阪府唯一の村は楠木正成ゆかりの地。 楠公生誕の地には郷土資料館や道の駅があり、今日はそこから金剛山へのロングコース。(赤阪古道:桐山・ニ河原辺道) コース周辺に、楠木正成が築いた山城や要塞群があり、鎌倉幕府軍との戦いは〝太平記〟に記されて…

# 168 ぼくらの広場

枚岡公園から生駒山へ。 登りは枚岡神社の奥宮がある神津嶽コースをとった。自然林の中、このコース、思いのほか立派な大木が多い。今日は暖かい日和でトカゲがゴソゴソ顔を見せるほど。ぼくは途中からTシャツで行動した。 府営なるかわ園地の域内を突き抜け…

# 165 高見山頂 エビの尻尾

下の3枚の写真、高見山山頂のすぐ北側で撮影したもの。 ①2017年1月15日 ②2019年1月17日 ③今日 樹氷の季節だというのに、今日はまったく雪がなかった。雪のない冬の高見山山頂はこういう景色なのか、ふ〜む。 写真ではわからないが、この尾根、体がよろける…

# 163 秋田犬 @文殊尾根

数日前に気温が上がり、雨もしっかり降った。今日の金剛山、雪や樹氷は期待できない。 ひょっとしたら霧氷がと思い、ババ谷から文殊尾根を登ったが山頂でさえ気温が0℃。風もほとんどなくこの時期としては暖かい金剛山。 前回と同じく国見広場裏で昼食を取っ…

# 160 パンダ顔のカモ

パンダガモという愛称がある渡りのカモ、ミコアイサという。 昨日、車を運転しながら白い鳥が見えた。しかもカンムリカイツブリのシルエットではない。たぶんミコアイサだろう。 (大鳥池のカンムリカイツブリについてはこちら→https://kuroyurihaze.hatenab…

# 158 雪の尾根歩き@三峰山

霧氷や積雪を期待して、奈良県三杖村から三峰山(みうねやま)へ。 麓に積雪はなく、中腹から軽アイゼンをつけて登る。三畝峠から尾根を東に歩けばまもなく山頂。尾根道は10cmほどの積雪。山頂から自然林の中を少し下ると八丁平。平原の雪は吹き飛ばされて積…

# 157 カヤクグリ @金剛山

金剛山頂、葛木神社裏のブナ林。 小鳥の餌場は、登山者が持参したエサ目当てに小鳥たちで賑わっていた。ここではヤマガラ、シジュウカラが多数派。人馴れしていて手のひらまで乗ってくる。加えて今日は、ヒガラ、コガラのカラ類が揃い踏み。都市公園で見るこ…

#156 辻子谷から生駒山頂へ

初登山は生駒山。東大阪市の辻子谷(ずしだに)沿いの道は行基が創建したと伝わる山寺、興法寺への歴史ある参道だった。 この谷、かつては豊富な水を利用した水車が数十基もあったという。何のための水車かというと、漢方薬や香辛料の粉末製造の動力として用…

#151 高取城ハイキング

高取町は、明日香村、大淀町、御所市に囲まれた町。 高取山(584m)に登ると決めて調べてみると、山頂に日本有数の山城跡があると言う。標高差が400mを超える城下町を起点に登り、下りは壺阪寺を通る周回コースを歩いた。 このコース、石造遺物がアクセント…