クロユリハゼの休日

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#14 【山田和樹と長原幸太】     @フェスティバルホール

山田和樹ファンとして、半年前から楽しみにしていた演奏会。山田和樹指揮による読売日本交響楽団の大阪定期。チケットは早くから完売でホールは満席。ハチャトリアンのVn協奏曲、マーラー交響曲第1番と〝花の章〟。期待に違わず豊かな気持ちになって帰ってきた。

今夜の演奏会は読売TVで2月25日深夜26時から放映されるので録画してご覧あれ。そしてチャンスがあれば是非実演を聴きに。

マーラーの第1番は昔、ショルティ指揮シカゴ響のCDが聴き始めだがあまり良い印象がなかった。実演を聴いてから(誰の演奏か思い出せない。)マーラーが20代で作曲した若々しい感じが好きになった。最近、バーンスタイン指揮の録音(僕が若い頃評判になったマーラー交響曲全集。当時、マーラープームでいくつかの交響曲全集の録音が進行していた。)を聴いたが、ショルティ盤よりずっと美味しい演奏だった。今夜の実演はその百倍美味しい感じ。

そして長原幸太(くん)。以前、20代の若さで大阪フィルのコンサートマスターに就任していた。何度となく大阪フィルの演奏会に行ってこの若いコンマスを応援していたが、今は読売日響のコンマス。中年に差しかかった長原さん、久しぶり。
長原くんといえば忘れられない演奏会がある(2007年6月定期)。その日、指揮者(大植音楽監督)が本番前にダウンし、指揮者不在でコンマス長原くんの〝弾き振り〟で本番の演奏会が開かれたのだ。オケと聴衆は(僕も)この非常事態に異常な集中力を見せ、終演とともにコンマスとオケに拍手大喝采を送った。だから、この夜のブラームス交響曲第4番は忘れられない。

オーケストラはいいなあ。

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