クロユリハゼの休日

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#44 【東混公演中止・首里城火災・東京マラソン】

すばるホールでの公演が中止となった東京混声合唱団が18日(水)夜、中止になった演奏会でのプログラム曲を含む特別演奏をYouTubeでLive配信する。無料の動画配信である。[指揮:高谷光信、ピアノ:酒井有彩]

youtu.be/2QYThoZOTSM

 

関係者が年単位で準備してきた演奏会は中止。ホールスタッフの顔などがいくつも浮かぶ。すばるホールから既にチケット代の払い戻しの案内がきている。複雑な気持ちでいたところ、夕刊に次のような記事を見つけた。[16日:朝日新聞:取材考記:編集委員 吉田純子]以下、抜粋

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『プロの渾身の演奏を無料で見られる現状に、鈍感になってはいけないということだ。』

 

『チケット代は、芸術を未来へと橋渡しする敬意の証でもある。』

 

『欧州の一部の国では今、払い戻すかそのまま主催者に寄付するか、購入者自ら選択できるシステムが始動しつつあるという。』………………………………………………………

今回のLive配信はKDDIの支援を受けているようだが、公演中止の損失を補う趣旨のものではない。

 

沖縄戦で焼け落ちた首里城、そして昨年、長年の再建事業を終えたばかりの首里城が再び焼け落ちた。多くの人々が未来への再々建に向けていち早く寄付を行った。首里城という建造物、文化遺産への敬意の証として。

 

大会自粛でいえば、東京マラソンをはじめとした市民マラソンではエントリー費用の払い戻しはない。予め規約上、契約上でも諒解されていることもあるが、次の年の大会開催のために皆が趣旨を納得していると考えて良い。

 

音楽、演劇、美術など、芸術と呼ばれる活動は公演中止によるダメージが頗る大きい。払い戻し、もしくは寄付を選択できるシステムは、芸術を未来へと橋渡しするという意義に適うと思う。