クロユリハゼの休日

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#47 【馬酔木と岩の山】@剣尾山

f:id:kuroyurihaze:20200322204631j:image北摂、能勢温泉を起点に行者山、剣尾山、横尾山を尾根伝いに周遊した。その昔、修験道で栄えた山。山頂直下に大規模な寺院遺構があり、露出した岩や岩盤を行場としていた名残りの磨崖仏や地蔵などが遺されている。前半は歴史を感じる登山道だ。大阪府内では北摂のみ、野生の鹿の生息地との説明板もあった。そういえば金剛山に鹿はいない。

f:id:kuroyurihaze:20200322204701j:image剣尾山から横尾山に向かうと、途中、明治10年に建てられた石柱が二箇所。『丹波 摂津 国界』と刻まれている。京都と大阪の境界尾根を歩いていることになる。

f:id:kuroyurihaze:20200322204648j:imageこのルート、周りはずっと馬酔木だらけ。ちょうど鈴なりに開花していてよくわかる。馬酔木の葉には毒性があり、草食動物が食べないために結果的に群生することもあるらしい。鹿たちは馬酔木以外の植物を食い尽くす?

横尾山からは岩の露出が多く、ちょっとした岩場歩きの趣き。変化があって楽しい下山となった。

           [行動時間4時間半]f:id:kuroyurihaze:20200322205010j:image

※剣尾山にはだいぶ前に一度登ったことがある。その時は剣尾山を往復しただけだった。山頂の展望は昔の方が良かったように思う。周遊ルートでこの山の良さがよくわかった。大阪最北の能勢は遠いイメージがあったが、高速道路など道路が整備されてアプローチがずいぶん楽になったと感じた。

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