クロユリハゼの休日

やま とり うた みる きく よむ うみ など

#86 第一章「政治の家に育つ経験」は16歳まで。

黒川創鶴見俊輔伝』

ハーバード大卒の鶴見俊輔、小学生で不良に。小学生の不良って?万引きとか、先生を怒らせて「もう来るな。」と言われ授業に出ない、などなど。どうも、特殊な家庭環境(現代にはないタイプの特権階級)が過ぎて理解しにくい面も。中学で「日本の文部省の教育方針に反対」なので学校に行かないと父親に言っている。現代になぞらえば〝不登校〟か。母や女性に対する葛藤など思春期の波浪に揉まれ、16歳までに転校3回、精神を病み自殺未遂2回、入院3回。順風満帆のエリートでは全然なかった。

結局、父親の計らいでハーバード留学への道が。(そんなことができるの⁈)鶴見少年は〝アメリカの小学校教育から受けたいと主張〟するが結局、寄宿制の大学予備学校で1年学んでから大学へ行くことになる。

※小学校時代、自分を見守ってくれるクラス委員の同級生を、何故かいじめて何度も泣かしてしまうアンビバレントな心理の鶴見少年。その同級生が後の教育学者・文部大臣の永井道夫氏だそうです。

 

  つづく?(精緻な評伝をブログで紹介するのは無理があるような気がしてきた。)