クロユリハゼの休日

やま とり うた みる きく よむ うみ など

#131 ノビタキ @狭山池

現存するため池として日本最古、『古事記』『日本書紀』にもその名が記されているという狭山池。平成の大改修では当初、池の周りをコンクリートで固める計画だったらしい。野鳥の会が進言して、野鳥などが生息できるよう設計変更されたと古参会員から聞いたことがある。おかげで渡り鳥のカモ類が上陸できる場所があるし、ヨシ原を好む小鳥などを観察できる場所もある。

 

さて、そろそろ狭山池にノビタキが立ち寄る頃である。先週末は確認できず。そして今日もノビタキを探しに行ってみた。f:id:kuroyurihaze:20200926224311j:image

 

ノビタキより先に留鳥のセッカがチッ、チッと鳴いて眼の前の茎に掴まった。狭山池で見られる鳥の中で最小のかわいいやつ。慌ててカメラを取り出したが撮影できたのはこの写真だけ。f:id:kuroyurihaze:20200926224820j:image毛繕いしていてお顔が見えない。羽の色が初々しかったので幼鳥かも。

 

渡来してくるノビタキは、たいてい1〜3羽くらいだが、葦原をうろちょろするので見つけやすい。今日はしばらく気配がなくあきらめようとした時、一羽の鳥が遠くの鉄柵の上にちょこんとのった。セッカかな?と思いつつ近づいて双眼鏡でのぞくと……。

ノビタキf:id:kuroyurihaze:20200926230816j:image今年も狭山池に到着していた。活動の少ない時間帯のようで、この後は草原のどこかに入ってしまった。数日は滞在すると思うが、来週はどうかな?

 

おまけと言っては失礼だが、イソヒヨドリ♀。胸のあたりの鱗状の模様が渋い。f:id:kuroyurihaze:20200926231406j:imageイソヒヨドリは〝磯〟と名がつくぐらいなので、本来は海辺の鳥だと思う。(沖縄の水納島でも普通に見られる。)ところが僕がバードウォッチングを始めた頃から大阪では内陸に進出しだし、今や丘陵を開発したニュータウンで普通に見られる鳥になった。(先日、奈良県曽爾村でも見ました。)我が家でも季節によっては毎朝くらいきれいな鳴き声が聴こえる。ただ、住宅地内なのでよそのおウチを双眼鏡で観察したり撮影するのは気がひける。

…ということで、イソヒヨドリ、初めての撮影でした。今度は♂をねらってみます。