滋賀県、湖北にある山本山。ここにオオワシ♀の個体が今年で連続25年渡来していて、〝山本山のおばあちゃん〟の愛称で呼ばれている。以前からその存在は新聞記事で読んで知ってはいた。
〝山本山のおばあちゃん〟をずっと観察している湖北野鳥センターを訪ねてみると、山本山方面を臨む部屋にはライブカメラで捉えた映像がモニターに映されていた。スコープも常にオオワシを捉えていて来館者はそれを覗くだけで〝ご対面〟できる。スタッフがすぐ説明してくれてとても親切。
オオワシは本来、この時期に北海道(道北、道東)に渡来してサケを獲物にしているそうだ。だから琵琶湖まで来てフナやブラックバスを獲物にする〝山本山のおばあちゃん〟はいわば超異端児。毎年11月下旬頃にロシアから渡来して三ヶ月くらい滞在するそうだ。
毎日ねぐらから出てきて、枯れ木や松の木に停まり、遠く琵琶湖を眺めてはたまに魚を獲りに一直線で行って、がっちり魚を掴んで帰ってきて食べるという。(その時以外はほとんど木に停まっているので絶対に会える。)
…とはいえ、野鳥センターから山本山まではさすがに遠く、スコープで覗いてもオオワシは小さくにしか見えない。「双眼鏡を持ってきてるので、近くに行ったら観察できますか?」とスタッフに尋ねると、観察できる場所を教えてくれた。
歩いて行ってみると、近くといってもオオワシは山の上の方なのでかなり遠い。それでも双眼鏡で見る臨場感はさすがだ。(デジカメでなんとか撮影もできた。)
野鳥センターに戻り再びライブモニターを観ていたら、…オオワシが飛んだ…^ ^
約2分間、山本山付近を旋回して枯れ木に停まった。オオワシが飛ぶ姿を観察できたことをスタッフも喜んでくれた。↑これが山本山。
野鳥センターでは、コハクチョウの群れがいる田んぼの場所をスタッフが教えてくれたり…。↓
他にも琵琶湖ではここにしか渡来しないというヒシクイもたくさん観察できたり…。
バードウォッチングを満喫した。