京都大学白浜水族館に行ってきた。実は今年二回目の見学。随分前、確か正月元旦に訪れた際には水族館のバックヤードツアーにも参加した。(正月のせいか、玄関清掃をしていたオジサンが、受付、ガイドもたった一人で担当していた。)
大学の研究機関付属という珍しい水族館で、小ぶりながら白浜周辺のサカナやエビ・カニ、無脊椎動物などを展示していて、何度行ってもゆったり見学できて楽しめる。
毎年のように通っていた沖縄水納島のダイビングサービス〝クロワッサンアイランド〟が店を閉じたのをきっかけに、二十年余り続けていたスキューバダイビングを辞めた。ダイビング機材も処分した今、フィッシュ・ウォッチングといえば、水族館に限られる。
沖縄の珊瑚礁の海と南紀の海では随分魚種が異なるが、南紀の海にも何度か潜ったので今までに出会ったサカナ達の思い出がいろいろと蘇る。(珊瑚礁の魚を展示する水槽も一つある。)
展示室の一角に図書スペースがあり、〝さかなクンの一魚一会〟という本があった。早速Amazonで購入したのだが、すこぶる面白い。
本の内容はさておき、僕にとっての〝一魚一会〟を二つ紹介してみる。
白浜水族館には、コバンザメの展示水槽がある。頭の上に吸盤があって、クジラやウミガメなどにくっついている、あのおサカナだ。水槽の壁にもくっついて憩んでいる?のだが、こんな感じで縦にくっついている。なんだか奇妙だ。↓このコバンザメ、一度だけ僕の太ももにくっつこうとしたことがある。沖縄座間味の海(慶良間諸島)のとあるポイントで、水中写真家の大方洋二さんも一緒に潜っていた。大方さんは撮影目的なのでほとんど単独行動なのだが、たまたま砂地の同じ場所で何かのサカナを一緒に観察していた。太ももにツンツンと感触があって、大方さんがびっくりしたように僕の太もものあたりを指差した。振り向くと、僕の太ももにひっつこうとするコバンザメくんだったのだ。コバンザメは行ってしまって、大方さんの眼はニコニコしていた。(2004/8/6)
もう一つはオオカワリイソギンチャクの展示水槽(写真なし)。地元田辺の水深40mの海底に群生し、レモン色の蛍光色に妖しく光っている。オオカワリイソギンチャクの群生は珍しいようだ。この群生地に、田辺のダイビングサービスに一度だけ連れて行ってもらったことがある。水深40m近くまでの潜降は、僕にとってはぶっちぎりの記録である。(2002/10/14)
※スキューバダイビングを始めて、初めて買った魚類図鑑。著者は大方洋二さん。その後偶然、大方さんと座間味島のダイビングサービスで何度か一緒に潜る機会があった。