クロユリハゼの休日

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#148 スウェーデンの〝鳥の鳴き声〟図鑑

今日は錦織公園でバードウォッチング。

 

ルリビタキジョウビタキの撮影ができればと、カメラ持参で歩きまわった。

 

ルリビタキとジョービタキは「ヒッ、ヒッ」「カッ、カッ」という鳴き声は共通で、音色が微妙に違う。「カッ、カッ」の音が火打ち石の音に似ているので〝ヒタキ〟と名がつく。

違いはジョウビタキが明るく開けたところにも現れるのに対して、ルリビタキは薄暗い林や茂みなどひっそりとしたところを好む。

 

ジョウビタキは住宅街にも渡来して、実際、我が家でもひと月前くらいから毎朝のようにテレビアンテナで鳴いている。渡来してすぐは、縄張り宣言に忙しいので、すぐわかる。

 

一方、ルリビタキは住宅地には現れないので都市公園など毎年現れる場所に目星をつけて探しに行く。

 

今日、錦織公園では何か所かで「ヒッ、ヒッ」の声。そのうち、ルリビタキは二カ所で確認した。どちらも♀、今季初認。薄暗い林の中をちょろちょろ。撮影はできなかった。

 

ジョウビタキも♀だけ確認。こちらは撮影した。

f:id:kuroyurihaze:20201123181155j:imagef:id:kuroyurihaze:20201123183922j:image

 

 

さて、

先日、スウェーデンの〝鳥の鳴き声〟図鑑をプレゼントしてもらった。

 

早速、ジョウビタキを探してみる。f:id:kuroyurihaze:20201123184728j:image日本のジョウビタキとは少し違っていた。シロビタイジョウビタキという和名らしい。

 

この鳥の声図鑑、大判で鳥の鳴き声が聴ける。f:id:kuroyurihaze:20201123185527j:imagef:id:kuroyurihaze:20201123184934j:image左のおじさんが全ての鳥の絵を描いていて、右のおじさんが解説かな?

 

図鑑といっても、写実ばかりでなくラフなスケッチ風の絵もある。大判なのは、絵を楽しむことを意図しているからと思われる。f:id:kuroyurihaze:20201123202408j:image

つまり、左のおじさんの描画の作品集でもある〝鳥の鳴き声〟図鑑。

 

日本で見られる鳥の図鑑と多くが被っている(鳥達には国境がない)。鳴き声を聴きながら鳥の絵を眺めて過ごす贅沢なひとときなのであった。(スウェーデン語は全く読めない。)f:id:kuroyurihaze:20201123204618j:image

 

 

 

錦織公園内で一番大きな池、奥の池の一番遠い奥の方に、今年もオシドリが来ている。肉眼では無理な距離。目一杯ズームして撮影した。f:id:kuroyurihaze:20201123203641j:image

 

#147 ガスが晴れて…@入道ケ岳(三重)

f:id:kuroyurihaze:20201122212024j:image先週に引き続き、鈴鹿山系へ。

天気予報は曇り。風速10m前後の予報だった。入道ケ岳の登山道は椿大神社という立派な神社から3ルートあり、登りは北尾根を選択した。f:id:kuroyurihaze:20201122212110j:image急登をゆっくり、ゆっくり。北尾根から時折り見える山頂は暗い雲に隠れて雨が降りそう。急登が終わり山頂に近づくと植生が大きく変わり低木のトンネル道に。f:id:kuroyurihaze:20201122231030j:imageネットで調べたら山頂一帯の低木群生は馬酔木だった。f:id:kuroyurihaze:20201122231102j:image開花の季節はさぞや見事だろう。山頂一帯は笹原と低木林の混じった穏やかな山容だ。濃いガスに包まれて展望はゼロ。

 

ところが…。

 

山頂で昼食休憩をとっているうちにガスはみるみる晴れて、お日様参上。下界が見えてきた頃、先程ガスに包まれていた場所に引き返すと見事な展望が開けた。f:id:kuroyurihaze:20201122214404j:image鎌ヶ岳、御在所岳、先週登った綿向山、全て見通せる。特に鎌ヶ岳方面は北アルプスのような雰囲気が漂う。f:id:kuroyurihaze:20201122214140j:image

山頂一帯を一巡して展望を堪能してから下山開始。井戸谷ルートをとる。f:id:kuroyurihaze:20201122215212j:image落ち葉が降り積もったこの谷が美しかった。落ち葉に隠れた砂利に足を滑らせ何度も尻もちをつきながらも、楽しい。f:id:kuroyurihaze:20201122215722j:imageこのルートを選択してよかった。
f:id:kuroyurihaze:20201122215725j:image見上げると、青空に映える紅葉の北尾根も美しかった。(登っているときは全然わからなかったなあ。)f:id:kuroyurihaze:20201122212024j:image

 

           [行動時間6時間]

 

#146 〝葉っぱのフレディ〟

先日、遊歩道を散歩しながら紅葉した落ち葉を拾っていた。(工作の素材を集めていた。)f:id:kuroyurihaze:20201120213519j:image

道に積もった落ち葉を見ながら、ふと思い出したのが〝葉っぱのフレディ〟f:id:kuroyurihaze:20201120203649j:image落ち葉を手にとって歩くうちに突然、この物語の意味が実感を持って心の中に降りてきた。

〝葉っぱのフレディ〟は、アメリカの哲学者バスカーリアが書いた唯一の絵本。〝青春〟や〝死別〟、〝生命〟や〝人生〟について四季の移ろいとともに考える物語。

その物語は、三善晃によって児童合唱を伴う全六章からなる合唱組曲〝葉っぱのフレディ〟として作曲されている。(作詩も三善晃

〝春〟〝夏〟〝秋〟〝冬〟〝雪〟に続く終曲、〝やがて春〟が特に好きだった。f:id:kuroyurihaze:20201120211917j:image

この合唱組曲を合唱団で歌うことになった年に、絵本〝葉っぱのフレディ〟を購入して読んだ。

今日、絵本と三善晃の詩を読んでみると、終曲の〝やがて春〟が絵本の核心を解釈し、表現していることにあらためて気づいた。

数年前にこの合唱組曲に取り組んだときは、絵本の理解が浅かった。主人公のフレディ、葉っぱに気を取られすぎていたと思う。散歩をしながら葉っぱばかりに気を取られていたのが、葉っぱを落とす側の〝木〟にも注目することで突然、腑に落ちたと言うか…。f:id:kuroyurihaze:20201120212108j:image

木と葉っぱの関係性が…。絵本の最終部分、ここをしっかり読んでいなかった。

 

『〝いのち〟は土や根や木の中の 目に見えないところで 新しい葉っぱをうみだそうと 準備をしています。大自然の設計図は 寸分の狂いもなく〝いのち〟を変化させつづけているのです。』

 

 

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↑どんぐりと小さな木の実、落ち葉でつくりました。葉っぱは乾燥するにつれ形(ポーズ)を変え、どんどん茶色になってきます。

 

 

 

 

 

#145 秋山逍遥 綿向山(滋賀)

日野町西明寺からの登山道は表参道という名がついている。参道なのでトレイルランやマウンテンバイクはお断りとの掲示があった。古くから信仰の山で山頂の社までの登山道は整備が行き届いている。急斜面はジグザグに切った道、稜線はアップダウンを避けて山腹をなだらかに登る。一定の傾斜が山頂直下まで続く。f:id:kuroyurihaze:20201115200543j:image七合目から上はブナやコナラなどの自然林で落葉した葉っぱが敷きつめられて秋山を満喫した。
f:id:kuroyurihaze:20201115195611j:image

山頂直下から社まで階段を登り、小さな鳥居をくぐれば山頂。思ったより小さな社が鎮座している。鈴鹿山系が目の前に。とりわけ存在感を放つのが雨乞岳。この社はまるで雨乞岳を御神体として崇めているかのよう。ここで雨乞いをしてもおかしくない。その右奥に峻険な姿の鎌ケ岳が。f:id:kuroyurihaze:20201115195858j:image

山頂から北への稜線を少し歩くとさらに展望が開けていた。ここからの稜線は風雪が厳しいようで変形したブナの木が目につく。冬山登山者に向けた立札にはホワイトアウトの注意喚起が。f:id:kuroyurihaze:20201115195801j:image
f:id:kuroyurihaze:20201115195804j:image↑ブナのアーチ。くぐれます。

 

雪の季節に登ってみたい、またいつか。f:id:kuroyurihaze:20201115200105j:image
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# 144 カンムリカイツブリ

昨日の夕方、大鳥池というため池にカンムリカイツブリが渡来しているのを、クルマを運転しながら確認した。

 

今日の午前中は、9ヶ月ぶりに山の会の山行があった。(岩湧寺から岩湧山へ。)

お昼過ぎに下山したので、そのまま大鳥池に直行。

 

f:id:kuroyurihaze:20201108192543j:imageカンムリカイツブリが四羽。

この鳥、潜水して魚などを食するのだが、撮影時は食事時間ではないようで、堤から遠い水面でくつろいでいた。時々、あくびのような動作をするので長細い舌がよくみえる。f:id:kuroyurihaze:20201108192548j:image

冬になるとやってくるカモなどの水鳥は、毎年ほぼ同じ池に同じ種類の鳥がやってくる。大鳥池でもここ数年、毎年カンムリカイツブリを観察している。f:id:kuroyurihaze:20201108193422j:image

バードウォッチングを始めた頃、狭山池でこの鳥を初めて観察した時はいささか興奮した。冠に見立てられたそのフォルム、カモ類より体長があり、太陽光を受けて白く光る姿、潜水してしばらくして思わぬ場所に浮上して現れるので意外性もある。f:id:kuroyurihaze:20201108195612j:image

数年前、狭山池浚渫工事の年は池の水位が下がり水鳥があまり来なかった。その年、大鳥池にカンムリカイツブリがいるのに気がついた。狭山池と大鳥池は距離が近いので、数羽が二つの池を行き来しながら冬の間滞在している可能性があると思っている。f:id:kuroyurihaze:20201108202406j:image

 

 

 

…   …  …  …  …  …  …  …  …  …  …  …  …  

※  ↓岩湧山で見つけたホウの葉っぱ。これは人為的?ハロウィン?f:id:kuroyurihaze:20201108201320j:image

 

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#143 〝日月四季山水図屏風〟@天野山金剛寺

〝じつげつしきさんすいずびょうぶ〟は楽しい絵だ。

 

f:id:kuroyurihaze:20201103224112j:image春夏、海原に浸かったような緑なす山々の間から金色のお日様がにっこり。松の木々はカラダをくねらせ根でステップをきってダンシング。海の波頭も踊ってるようにしか見えない。うねる大波は、海が荒れているというより、山々がウキウキ動くので揺らされているよう。春の山にはサクラが咲いた!

装飾の金箔、銀箔もリズム感のあるカタチの箔がちらちらと振りまかれて動きを感じる。

 

f:id:kuroyurihaze:20201103224124j:image秋冬の山々の間では大口を開けて銀色の月が笑っている。冬の山々は雪化粧を喜んでいる。松の木は、秋を迎えてやっぱりダンシング。

 

屏風でありながら、アニメーションのような動きがある。大きな動き、小さな動きが、おおらかで大胆な構図の中で愉快に合わさっている〝日月四季山水図屏風〟

 

そして、気品も併せ持つ。

 

作者不明。室町時代大和絵、土佐派の流れの中に突如現れた天野山金剛寺の屏風。

灌頂の儀式の際に用いられたと考えられているそうなので、ばりばりの公式行事用。

 

天野山金剛寺南北朝時代南朝後村上天皇の行在所として天皇が住んでいた寺である。

f:id:kuroyurihaze:20201103223108j:image↑特別公開されているのは、北朝上皇の御座所がある奥殿の建物内。(対立する北朝南朝両方の御座所が同じ寺にある。)その御座所の部屋のすぐ横の座敷である。格式の高い部屋に置かれても、何ら遜色なく調和している。…というか寧ろ相応しい。

 

美術館よりずっと豊かな気持ちで観ることのできる、年にたった二回だけの特別公開。

 

座敷の畳の上で、正座したり立ってみたり、位置を様々に変えて向き合う時間。屏風と鑑賞者の間には何もない。同じ空間で、同じ畳の高さで向き合う〝日月四季山水図屏風〟

 

また来年。

 

※〝日月四季山水図屏風〟は平成30年に国宝に指定された。認知度が上がってきて鑑賞する人が増えているようだ。5月5日と11月3日に公開だが、今回は11月1,2,3日の三日間の公開だった。

 

 

 

#142 ムラサキセンブリ@龍門山(紀州富士)

紀の川の近くにある登山者用駐車場(標高37m)から約2時間登って田代峠に到着。そこで出会った3人組は写真撮影が目的のグループ。毎年この時期に〝ムラサキセンブリ〟という花を狙って龍門山に登るという。

峠からは稜線を気分良く歩いて山頂(756m)へ。

〝ムラサキセンブリ〟、見つけました。f:id:kuroyurihaze:20201103203721j:imageWikipediaで調べると、〝特に蛇紋岩地域によく生育する。蛇紋岩地は貧栄養で植物の生育には不適であり、出現する種は限られているが、本種はそのような環境でも旺盛に茂り〟、とある。

そのとおり。

龍門山は蛇紋岩を含む超塩基性岩石から成る珍しい山らしい。明神岩というロッククライミングのフィールドになっている蛇紋岩の岩場もある。(眺望抜群。昼食場所にした。)f:id:kuroyurihaze:20201103234121j:image

和歌山県の天然記念物になっている〝キイシモツケ〟の群生も蛇紋岩に負けない植物とのこと。(これは5,6月に花が咲く。)

ただ、今日山頂で見つけた〝ムラサキセンブリ〟は写真撮影したこの一か所のみ。絶滅しないか心配だ。

かわりに群生して花を咲かせていたのがこれ。↓f:id:kuroyurihaze:20201103210052j:image〝ヤマラッキョウ〟?これもムラサキ色。…というかピンクかな。

白い花もたくさん咲いている。f:id:kuroyurihaze:20201103210147j:image

 

明神岩で昼食休憩後、〝中央コース〟を下ると間もなく果樹園の道に出た。そのまま紀の川の景色を楽しみながら、柿や柑橘類の畑の中をぶらぶら下山した。f:id:kuroyurihaze:20201103211407j:image

         [行動時間5時間半]

 

※早い時間帯に下山できたので、帰りに天野山金剛寺河内長野市)に立ち寄った。

年に二回だけ、〝日月四季山水図屏風〟特別公開の日。