クロユリハゼの休日

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2024-01-01から1年間の記事一覧

# 265 大潮にマンタ

※〝うみまーる〟=井上慎也(KINDON )+高松飛鳥(ASUKA) 沖縄座間見島を拠点に活動している自然写真家ユニット〝うみまーる〟によるカレンダーは毎年購入し、我が家ではトイレに飾っている。便座に座ると眼の前の壁に掛かっているので毎日必ず眺めている。…

# 264 〝ノグチゲラ〟と〝陶工〟

大阪に住みながら終生、故郷沖縄の風土や沖縄戦をテーマに作品を創作した版画家、儀間比呂志(1923-2017)。彼のことはなぜか子どもの頃から知っていた。たまたま2016年に彼のお孫さんと同勤したのをきっかけに作品や著作を購入し、その翌年、儀間比呂志さん…

# 263 ミューレン

昨秋、NHK-BSの番組で女優の岸井ゆきのさんがスイスでハイキングする番組を観た。ユングフラウ三山を眺めながらお花畑の中を歩く姿に触発されて、スイス・ハイキングのパック旅行を予約したのが昨年末。 そして、この7月、実際に行ってきた。 旅の前半は、…

# 262 一魚一会

京都大学白浜水族館に行ってきた。実は今年二回目の見学。随分前、確か正月元旦に訪れた際には水族館のバックヤードツアーにも参加した。(正月のせいか、玄関清掃をしていたオジサンが、受付、ガイドもたった一人で担当していた。) 大学の研究機関付属とい…

# 261 〝便所掃除〟

昨年の夏、スウェーデンに滞在した折、一度だけストックホルムで公衆トイレを利用した。地下鉄の駅にはそもそもトイレがないらしく、駅前広場に公衆トイレを見つけて入った。これが、表現するのが憚れるほど汚い。利用者のマナーの悪さと掃除が行き届いてい…

# 260 『風神・雷神』

新実徳英作曲、 和太鼓とオルガンとオーケストラのための『風神・雷神』を井上道義の指揮で聴いてきた。 (@ザ・シンフォニーホール) ・和太鼓:林英哲 ・(パイプ)オルガン:石丸由佳 ・管弦楽:大阪フィル … … …… … … … … … …… … … … さて、 合唱団(と…

# 259 劇団四季と浅利慶太

劇団四季のミュージカル〝バケモノの子〟を観てきた。(@大阪四季劇場)実は、一月にも観たので〝バケモノの子〟は2回目。2回とも、地元出身の青年(合唱団の関わりの中で小学生の時から知っている)が主役(蓮=九太)で出演する日を狙い撃ちで観てきた。…

# 258 〝Y字路〟

【ワーイ★Y字路】展(横尾忠則現代美術館) 2000年から始まった〝Y字路〟をモチーフとした作品群のうち初期作品(〜2005)と最近作(2016〜)で構成された展覧会。 その第1作目、横尾の故郷(西脇市)、通学路でもあった椿坂の夜をインスタントカメラで撮影…

#257 コゲラの巣作り(その2)

昨年の夏の終わり、右眼が網膜静脈閉塞症という病気になった。網膜静脈に血栓ができた影響で網膜がむくんでしまい、症状としては画像が歪んでしまう。こんな感じ。↓ 眼球に注射を打つために生まれて初めて手術室に入ったのが去年の9月。手術そのものは注射…

# 256 〝たまのののののちゃん〟

朝刊を開いてまず見るのが四コマ漫画〝ののちゃん〟。 ずっと四コマ漫画はスルーしていたのだが、1年ほど前に〝ののちゃん〟の凄さに気づいてからは、いの一番に〝ののちゃん〟だ。 最小限の描線で背景のパーツを構成して空間をつくるセンス、登場人物の表情…

# 255 〝山道〟

〝断捨離〟という言葉は、どこか薄っぺらい響きがして好きではない。 …それはともかく、 思い立って物置き部屋を整理していると、覚えのない〝資料〟がいろいろ出てきた。その中のひとつ。 小学校の卒業記念品。スクラップブックだ。 最終ページに担任の先生…

# 254 世界のオザワ

小澤征爾さんが亡くなった。 指揮者の山田和樹がTVや新聞のインタビューを受けてコメントを寄せていた。 「指揮は、自分の呼吸がオーケストラに伝わることが大事。(小澤さんの指揮は)いかに共感を産み、息づかいとかイマジネーション、同じ一つの呼吸を全…

# 253 バビ・ヤール

〝バビ・ヤール〟はウクライナ、キーウ近郊の地名。ナチス・ドイツがユダヤ人虐殺を行った場所だそう(当時はソ連領)。この地を訪れたソ連の詩人が〝全ての反ユダヤ主義者〟を告発する詩を発表した。感激したショスタコーヴィチはその詩を用いて交響曲第13…