2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
東京混声合唱団演奏会@いずみホール指揮者 尾高忠明氏がアンコールに選んだ曲はエルガー作曲のAgnus Deiだった。ミサ通常文、「神の子羊」による平和賛歌。昨年の台風中止の振替公演として開催されたこの演奏会。尾高氏はこのアンコール曲によって、政府の自…
伊藤若冲に惹かれて20年あまり。東京、静岡、京都、香川と、追っかけをするほどの熱中は落ち着いた。今回は大阪高島屋なので気軽なお出かけ。 鴛鴦(おしどり)、翡翠(かわせみ)、海老、虻、蝶など水墨による小動物や虫の表現に唸らされる。総じて若冲の…
今や似顔絵師としてもプロの腕前を持つ〝まるたせんせ〟による脚本・絵によるオリジナル紙芝居。堺の実践交流会で〝まるたせんせ〟ご本人によって駆け足で作品の紹介があった。 高齢者・認知症の方や家族向け、障害児者本人や家族向け、啓発授業向け、子ども…
デンマークの画家、ハンマースホイの作品が東京都美術館に来ている。2008年に初めて国立西洋美術館で大規模な回顧展が開かれるまで、ハンマースホイは日本でほぼ無名だった。欧米で再評価の機運が進んできたタイミングで日本に初めて紹介されたのだ。この時…
多和田葉子 著 岩波新書 2013年 以前、著者の短編小説を読み始めて、〝ぶっとんだ〟文体・文章についていけなかった。日記なら読めるだろうと考えたのは正解。 著者はベルリン在住で、日本語、ドイツ語、両方の言語で小説や戯曲を発表している。「日本語とド…
新聞にジョニー・デップ主演でMInamataという映画がベルリン国際映画祭で初公開されたとの記事が。 ユージン・スミス、アイリーン・スミスの写真集からどんな映画ができるのか。古い写真集を取り出してみる。奥付けに1982年普及版第1版第1刷発行とあるので25…
和合亮一:詩 信長貴富:曲 この詩の読み解きはなかなか時間がかかった。 何度も読み返してようやくイメージをつかめた気がする。この曲は東日本大震災後、福島在住の詩人和合亮一と作曲家信長貴富に委嘱され、翌年に福島で初演された。 詩人は言う。 「私が…
信長貴富作曲。3/21に〝とうこん〟と共演する曲のひとつ。この曲を最初に聴いたのは大阪府合唱連盟合唱祭だった。その時、ちょっと面食らった。ドイツ語ではじまったから。途中から日本語になり、またドイツ語に。また日本語に。今ならもちろんわかる、その…
コロナウイルスで予断を許さない状況だが、ともかくも1ヶ月前。演奏会の前半で信長貴富作品を3曲、〝とうこん〟と一緒にステージに立って歌うために練習を重ねている。きっと良いステージになるだろう。 そして後半は、とんだばやし混声合唱団の委嘱により…
妹に勧められた映画。直後に、天声人語でモノ作りに携わる会社の実話に基く映画として紹介されたこともあり観に行った。知的好奇心をくすぐり、とてもテンポ良い作品だった。登場する会社は全て実名で、前田建設が関わったダムやトンネル、ビルでロケが行わ…
〝ぎせんこう〟を初めて見学した。府立の訓練校で、松原と鳳にあった訓練校を統廃合して〝テクノステージ〟(←これが町名)に移転したそうだ。交通の利便性は悪くなったが、設備や教員はすこぶる手厚い。そしてここは民間の専門学校の十分の一の費用で学べる…
宮田八郎著 山と渓谷社 2019年 穂高岳には登ったことがない。何度か登りたいと思った。この本を読んで「やめとこ。」と思った。山小屋の従業員として働きながら、穂高周辺で遭難・事故があれば当然のように救助に向かう著者。穂高周辺では年間10名程の死者が…
@マドカホール[岸和田] 昨年、六本木の森美術館での大規模な個展では66万人を動員したという塩田千春の個展が出身地の岸和田で開かれている。〈永遠の糸〉というインスタレーションがメイン展示で、数点のドローイングとビデオ展示からなる。パネル展示で…
★ガス室はなけれど「一般」「優良」に整然と別る免許更新 [★2/16 朝日歌壇 永田和宏選] 描画とはアメーバであり胞子です生きるを選びいのちを飛ばす スマホ持つ子らを誘いて双六は新年だけのアナログゲーム 逆上がり息をこらえて廻りきりすっくと立てり欅…
子ども達を連れて二階の歴史展示ゾーンへ。突然の訪問にもかかわらず、文化財課の河合さんが展示物の見所などを話してくれた。ここには津堂城山古墳出土の水鳥型埴輪の実物3体が展示されている。(近つ飛鳥博物館に展示しているのはレプリカ)大きなものは1…
近つ飛鳥博物館に隣接する群集古墳は府が宅地開発会社から土地を買い取り風土記の丘として保存が図られた。風土記の丘だけで100を超える古墳があり、たくさんの横穴式石室が露出している。その中で最大規模の石室をもつD-4号古墳。懐中電灯を持って入り、天…
快晴。新雪。樹氷。 山上ケ岳、おそらく今シーズン最良の日に清浄大橋から山頂を往復した。大峰主稜線[奥駆道]に近づくにつれ、樹氷のバックに空の深い青が冴えわたる。山頂の雪原で昼食、太陽光をたっぷりと浴びて、1700mの標高とは思えない穏やかさ。稲…
・角田光代 著 2019年 文春文庫 インドア派の小説家が週一のランニングを継続してフルマラソンやトレランなどに挑戦した数年間のエッセー集。単行本は2016年刊。 この文庫本はボルダリング用のトートバッグに忍ばせて少しずつ読んでいる。1年半前に息子につ…
暖冬で雪は期待薄、と思いきや…。一夜にして新雪たっぷりの雪山、麓も雪景色。雪が降り続ける中を登っていくと、先行していた単独行の登山者が登頂を諦めて戻ってくるほどの積雪。先頭がラッセルしながらトレースをつくって登り、2時間半ほどで山頂到着。展…
山田和樹ファンとして、半年前から楽しみにしていた演奏会。山田和樹指揮による読売日本交響楽団の大阪定期。チケットは早くから完売でホールは満席。ハチャトリアンのVn協奏曲、マーラーの交響曲第1番と〝花の章〟。期待に違わず豊かな気持ちになって帰っ…
遠出するつもりだったが早起きする気力がなく、結局午後から近場の岩湧山へ。滝畑からのコースを歩いた。山頂はススキ原で滝畑地区の茅場。この最後の階段がしんどい。山頂では丁度茅の刈り取りが行われていた。ここで刈り取られた茅は、茅葺き屋根の材料と…