クロユリハゼの休日

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#26 〝くちびるに歌を〟 混声合唱とピアノのための

信長貴富作曲。3/21に〝とうこん〟と共演する曲のひとつ。この曲を最初に聴いたのは大阪府合唱連盟合唱祭だった。その時、ちょっと面食らった。ドイツ語ではじまったから。途中から日本語になり、またドイツ語に。また日本語に。今ならもちろんわかる、その理由が。

ドイツ語の詩(原題:心に太陽をもて)を作曲者が日本語に歌詞構成、訳をして作曲した曲。

「テキストはドイツ語の名詩とその日本語訳から成っています。ドイツ語によってロマンティックな音像を導き出し、母国語によって懐深く情感を呼び覚ますというのがねらいです。二カ国語が交錯し、融合し、響きに昇華していくさまを思い描きながら作曲しました。」と。

日本語部分の歌詞↓

 

           くちびるに歌を

—Hab' ein Lied auf den Lippen—

 

くちびるに歌をもて

心に太陽をもて

ひとのためにも言葉をもて

そしてこう語りかけよう ——

嵐が吹こうと

吹雪が来ようと

地上が争いに満たされようと

くちびるに歌をもて

心に太陽をもて

ひとのためにも言葉をもて