中原中也の詩、「骨」の一節。この詩には中学生の時に出会った。
中学生の時に、「骨」が、人生を変える詩として出会った方の記事が。昨日の新聞、文化・文芸欄。
フォーク歌手、画家、競輪評論家の友川カズキ。(ご存知ですか?ワタクシは知らない。)
友川氏にとって、中也が創作の原点、俯瞰でモノを見るというのを中也に教わったとおっしゃる。確かに「骨」はそういう詩だ。友川氏は、中也の詩に30曲ほど作曲しているが「骨」だけは自分の中に深く入りすぎて作曲できないそうだ。
この記事で注目したのは、友川カズキと中也の家族との交流のくだり。友川氏は、中也の詩に曲をつける許可を得るため山口県の中原家に出向いている。中也の母〝フクさん(当時100歳)〟と、中也の弟〝思郎さん〟に会っている。〝思郎さん〟は、友川のデモテープを聴いて号泣されたと。また、〝思郎さん〟が上京した際、友川のアパートで二人で二升の酒を空けたとも。
この記事によって、〝思郎さん〟の人となりが知れて、うれしい。中也の弟〝思郎さん〟に、僕は中学生の時から関心があった。
〝思郎さん〟の著作を図書館で借りた覚えがある。その著作を数年前、古本で購入した。
あとがきに、
〝この本は、地下の中也の悲しげな眼に守られて作られた。〟とある。
※2014年1月撮影。中原家のお墓。中也の揮毫による。山口県湯田温泉が中也の故郷。生家跡に中原中也記念館がある。
※ちなみに…。
中止になった今年度の全日本合唱コンクールの課題曲は、「骨」です。
中原中也:詩、山口龍彦:作曲。
東京混声合唱団が先月の演奏会で、この曲を演奏しています。とっても演奏が難しそう。
無料配信は↓(「骨」の演奏は51分過ぎから。指揮はキハラ良尚)