新実徳英作曲、
和太鼓とオルガンとオーケストラのための『風神・雷神』を井上道義の指揮で聴いてきた。 (@ザ・シンフォニーホール)
・和太鼓:林英哲
・(パイプ)オルガン:石丸由佳
・管弦楽:大阪フィル
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さて、
合唱団(とんだばやし混声)の定期演奏会まで三ヶ月を切った。6月の定期演奏会は作曲家・新実徳英氏をゲストに迎えて、氏の合唱曲をプログラムのメインに据えたプログラム。
合唱組曲『花に寄せて』では、作曲者である新実徳英氏の客演指揮で演奏することになっている。
先週、新実徳英氏を富田林に迎えての特別練習があった。その夜、新実先生を招いて懇親会が開かれ、その席で先生と少し会話を交わす機会があった。
私:「新実先生、先生の器楽曲を聴いたことがないんですが、今度大阪で井上道義さんの指揮で先生の曲を演奏しますね、5月でしたっけ?(演奏会の日も曲名もろくに覚えてない私。)」
先生:「来週だよ!」
私:「えっ、来週でしたか!失礼しました。その日は合唱団の練習日で…」
先生:「練習なんかやめちまえ。」
私:「先生は聴きに行かれるんですか?」
先生:「当然!聴きに行くよ!」
私:「初演の曲ですか?」
先生:「もう20回くらい演奏されてるよ!(井上)道義は5回目かな。」
私:「それはまたまた失礼しました!」
失礼なことばかり言ってしまったが、先生はとても気さくな方なので怒ったりはしない。
…ということで、翌日チケットを購入し、今日、『風神・雷神』を聴いてきた次第。
和太鼓が雷神を、パイプオルガンが風神を演じ、オケまでフル編成なのでその音量たるや、ザ・シンフォニーホールでも最大級ではなかろうか。これは実演でしか体感できない。(和太鼓のどでかいこと!)
和太鼓は遠雷から超弩級の落雷まで、オルガンはつむじ風から暴風まで、風神・雷神がステージで立ち現れるような構成で、ソリストの衣装も風神・雷神の特注!(だと思う。)ソリスト同士の激しい掛け合いの部分ではソリストのみに紅いスポットが当たり、ステージ照明が落とされた。オルガン奏者は激しく身体をくねらせパイプオルガンの鍵盤をまるで乱打するかのよう…。古代の祭事で祈祷を行う巫女か!(足元に送風機が設置しているらしく、衣装の長い布が風にたなびく。)和太鼓奏者は途中から上半身(背中)のムキムキ筋肉を露出してこれまた神事を司るに相応しい。そう、現代曲を聴いたというより、壮大な神事に立ち会うような曲。
最後はオケメンバーも一体になった気合いのこもった雄叫びで締めくくった。
プロデュース力抜群の井上道義の演出で大いに盛り上がった演奏会だった。
そして、
合唱曲で知る新実徳英とは全く異なる一面を見た演奏会でもあったとさ。
※合唱団の練習開始には間に合いました。
※一昨年、新日本フィルとの『風神・雷神』がYouTubeに上がっています。
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