クロユリハゼの休日

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2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

#53 皆川達夫の〝音楽の泉〟

日曜日の朝、運転中に何気なく聴き始めたクラシック音楽番組。(AM放送でクラシック音楽を聴くのは極めて稀です) 司会(案内役)が〝皆川達夫〟と名乗っていた。ルネサンスやバロックが専門の音楽学者とすぐに思い当たったが、さて、かなりのお年ではないか…

#52 『我々はどこから来て、どこへ向かっているのか。』

昨日歩いた初谷渓谷の途中に現れる〝タマゴとキバ〟のオブジェ。そのアート空間のテーマ。説明板によると、「地球には様々な生物が誕生し、繁栄し、衰退していったという歴史がある。〝タマゴ〟と〝キバ〟は〝生〟と〝死〟を象徴して表現している。」「初谷…

#51 【花の初谷渓谷】@能勢 妙見山

〝能勢の妙見さん〟は信仰の山。妙見口駅前に車を停めて、清流の初谷渓谷を遡った。緩やかな登りが続き、十数回の渡渉を繰り返すこのルート、ちょうど山中の桜の大木が開花し、渓も山腹にもピンクの点々が滲んでいる。さらに椿の赤、三椏(和紙の原料になる…

#50 『二十歳の原点』高野悦子 1971年

新聞の特集、「時代の栞」に取り上げられていた。二十歳で自殺した立命館大生の日記、当時ベストセラーとなり我が家にもあった。父が買ったらしく、中学生の僕も読んだ。学生運動が学園闘争、警察機動隊との衝突など激化する最中、東大安田講堂事件のあった…

#49 対談 ヤマカズ[指揮者]✖️藤倉大[作曲家]

一昨日の夜、YouTubeで二人のライブ対談を視聴した。ベルリン[山田和樹]とロンドン[藤倉]、それぞれの自宅からのビデオ通話をそのまま見せている感じ。全くテーマも台本もなく、途中、子どもの声でヤマカズが中座する場面まで生じていた。主に藤倉が主導…

#48 3月22日、朝日歌壇にヤマカズ。

高野公彦選 山田和樹(ヤマカズ)の指揮棒一閃マーラーの巨人がついに立ち上がりたり (八尾市)水野一也 ※なんと、ヤマカズをテーマにした短歌が入選。 マーラーの交響曲第1番は『巨人』と呼ばれている。〝巨人がついに立ち上がりたり〟は最終楽章冒頭を彷…

#47 【馬酔木と岩の山】@剣尾山

北摂、能勢温泉を起点に行者山、剣尾山、横尾山を尾根伝いに周遊した。その昔、修験道で栄えた山。山頂直下に大規模な寺院遺構があり、露出した岩や岩盤を行場としていた名残りの磨崖仏や地蔵などが遺されている。前半は歴史を感じる登山道だ。大阪府内では…

#46 また、長元坊。また、二上山。

上ノ太子駅を降りて屯鶴峯めざして線路沿いに歩き出すと、また、チョウゲンボウ。近鉄電車の鉄柱に停まった。17日に駒ヶ谷で見た時と同じ個体かもしれない。(また近鉄の鉄柱だし。)コンデジを取り出している間に姿を消したが、しばらく歩いていると今度は…

#45 長元坊

チョウゲンボウという名の猛禽類。ハヤブサより小型だが顔つきは同じなので他のタカ類と見分けがつきやすい。名前の由来がわからない度では筆頭に類する。 一昨日の午後、石川の河川敷を歩いているとぱたぱたと羽ばたきながら現れた。…と、数秒間ホバリング…

#44 【東混公演中止・首里城火災・東京マラソン】

すばるホールでの公演が中止となった東京混声合唱団が18日(水)夜、中止になった演奏会でのプログラム曲を含む特別演奏をYouTubeでLive配信する。無料の動画配信である。[指揮:高谷光信、ピアノ:酒井有彩] youtu.be/2QYThoZOTSM 関係者が年単位で準備して…

#43 【静かな山頂】@金剛山大日岳

大日岳は金剛山のピークのひとつ。昔は警察無線の小さな施設があったが、今は跡形もない。水越峠バス停の手前から尾根に取りつき太尾城塞を経由するルートは、ほぼほぼ、わが街からスカイラインとして見える尾根だ。 大半が植林だが大日岳山頂付近だけ植林さ…

#42 鳥少年@大泉緑地

出勤前にスコープを抱えてバードウォッチング。朝は鳥たちの動きが活発だ。やたらとシロハラが目につく。落ち葉をひっくり返して食餌に余念がない。まもなく彼等は繁殖地に渡る。この時期だけ時折聴こえるさえずりの練習も。一方で、モズはせっせと巣材を運…

#41 【うた詠み】2月の投稿歌

鳰の子は鴨と交差し進路変え母の不在にしばし気づかず ※鳰(にお)=カイツブリ 「へぇーっ」という効果音の連発に同調してる視聴者「へぇーっ」 古墳地図にありやなしやはうやむやに秘密基地としひょうたんじまは 未だ見ぬ花が実りを育みて紀州美わし八朔重…

#40 アカククリ∞安野光雅

ハルカス美術館の安野光雅展の広告を見て、絵本とは関係のないアカククリのことを思い出した。それは安野光雅が自身を〝語る〟新聞記事で述べていたこと。 若き安野氏が、ある魚類学者の図鑑編集を手伝うアルバイトをしていた時、学者から名前のついていない…

#39 芭蕉という植物

常宿にしている沖縄水納島の民宿の庭に芭蕉が一本植っている。木なのか草なのか、巨大な葉っぱが良い形だし、バナナがなるので南国に来た感がある。そして芭蕉の葉っぱといえばこれ。 京都、相国寺承天閣美術館常設展示の伊藤若冲筆、鹿苑寺大書院障壁画の〝…

#38 【中止】3/21(土)東京混声合唱団富田林特別演奏会

「くちびるに歌を」 くちびるに歌をもて 心に太陽をもて ひとのためにも言葉をもて そしてこう語りかけよう — 嵐が吹こうと 吹雪が来ようと 地上が争いに満たされようと くちびるに歌をもて 心に太陽をもて ひとのためにも言葉をもて ……………………………………………… 東…

#37古墳の散髪 @峯ケ塚古墳[羽曳野市]

先週から峯ケ塚古墳の樹木の伐採作業が続いている。昨日は大型クレーンが来て伐採・切断された高木などを墳丘から運びだしていた。伐採が進むにつれ、墳丘のスカイラインが顕われてきて横から見ると前方後円墳らしさが増している。まるで古墳の散髪だ。 昨年…

#36 ホオアカ

〝日本野鳥の会〟の新しい会員証が送られてきた。 今年の写真は〝ホオアカ〟。数回は出会っているが、しっかり観察した記憶は一回だけ。堺市南部、鉢ケ峰の探鳥会で初めて出会ったとき。農耕地、遠くの畔をうろうろ歩いている鳥を〝ホオアカ〟と教えてもらっ…

#35 二子塚古墳@太子町

日曜日、二上山の後は太子町の下見。 太子町役場にクルマを置き、竹之内街道→孝徳天皇陵→科長神社・小野妹子墓→二子塚古墳→推古天皇陵を巡った。 二子塚古墳は双方墳。写真は二つの墳丘の頂上部から他方の墳丘を互いに撮影したもの。田んぼの中にありロケー…

#34 【鹿谷寺跡十三重多層塔】@二上山

雨上がりの二上山、良い天気。遠足の下見を兼ねて万葉の森へ。二上山へ登る凝灰岩の尾根は古代、石切場だった。その尾根上にある鹿谷寺(ろくたんじ)跡。凝灰石を切り出して小さな広場にし、八世紀頃の三尊像の線刻のある石窟と凝灰岩の十三重多層塔が遺さ…