〝能勢の妙見さん〟は信仰の山。妙見口駅前に車を停めて、清流の初谷渓谷を遡った。緩やかな登りが続き、十数回の渡渉を繰り返すこのルート、ちょうど山中の桜の大木が開花し、渓も山腹にもピンクの点々が滲んでいる。さらに椿の赤、三椏（和紙の原料になるミツマタ）のクリーム色が彩りを添える。桜だけでなく椿も三椏も大きく育った木が多く、数も多い。点在する説明板から、地元の方々がこの渓谷の植物や蝶（オオムラサキ）などの自然保護に力を入れていることがわかる。
山頂は寺院で、大阪湾まで望めるテラスがある。標高660mの三角点を踏んでから上杉尾根を下り、里山を愛でながら花折街道をのんびり妙見口駅前に戻った。
［行動時間４時間半］
