クロユリハゼの休日

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#36 ホオアカ

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日本野鳥の会〟の新しい会員証が送られてきた。

今年の写真は〝ホオアカ〟。数回は出会っているが、しっかり観察した記憶は一回だけ。堺市南部、鉢ケ峰の探鳥会で初めて出会ったとき。農耕地、遠くの畔をうろうろ歩いている鳥を〝ホオアカ〟と教えてもらった。名の通り、ほっぺたが赤茶色で、地味に美しい。この農耕地でもう一回見たような気がする。

 

双眼鏡と鳥類図鑑を買ってバードウォッチングを始めたのと日本野鳥の会に入会したのがほぼ同時。会員証を確認すると2008年3月だった。初めの3年ほどかなり熱中し、府内各地で開催される探鳥会に出かけてはベテラン会員に鳥の見方などを教えて頂いた。犬の散歩にも双眼鏡を携えて近所の鳥の観察を続けて、誇張に聞こえるかもしれないが〝世界の見方が変わった。〟自分を不自由にする無意識の縛りが解ける感覚、季節の変化や自然の音に対する感覚が研ぎ澄まされていくのがわかる。人間の生活以外の、鳥達の生活が見えてくる。そして今は、鳥の鳴き声だけで〝バードウォッチング〟を楽しめるようになった。最近では朝、洗濯物を干していると必ずツグミの声。

去年の夏のある朝、隣家の屋根から聴いたことのない声が聞こえて慌てて双眼鏡を覗くと、見たことのない鳥が二羽。そういえば、ホトトギスの鳴き声が毎夜聴こえていたので、もしやと図鑑を確認するとホトトギスの幼鳥だった。近所で繁殖し、巣立ったばかりの幼鳥が親を求めて?鳴いていたのだ。このようなワン・チャンスに遭遇すると嬉しくてしょうがない。

3月に入った。そろそろツバメの第一陣が到着するはず。今年の初認は三月何日になるだろうか。

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