先週から峯ケ塚古墳の樹木の伐採作業が続いている。昨日は大型クレーンが来て伐採・切断された高木などを墳丘から運びだしていた。伐採が進むにつれ、墳丘のスカイラインが顕われてきて横から見ると前方後円墳らしさが増している。まるで古墳の散髪だ。
昨年、羽曳野市文化財保護課の吉澤さんと墳丘に登り、この古墳の説明をして頂いた。吉澤さんはずっと峯ケ塚古墳の発掘調査に携わっている専門家。墳丘は何層も地盤を固めて築かれていて大変丈夫なこと、竹内街道に面する側の堀が反対側より立派で二重の堀になっていること、後円部の発掘調査地点のことなど。最も驚いたのは、石室（石棺だったかも）の石材が熊本産であること。なぜに九州からわざわざ？
吉澤さんには、他にも文化財資料室で出土品の説明をして頂いたり、造り出し部発掘現場などで言葉を交わしたり。いつだったか、最近の大型台風で墳丘の樹木が倒れて被害が出ていると聞いた。宮内庁管理の前方後円墳でも倒木被害が相当なものらしい。今回の散髪も、ひょっとすると台風に備えるためかもしれない。
峯ケ塚古墳と一体に整備された峰塚公園は年少から高校生くらいまでの子ども達で賑わっている、一昨日から！ 学校の臨時休校の影響だ。子ども達に付き添う母親の姿も多い。お仕事を休んで来られているのかも……。
