9月が終わり、10月になる。
バードウォッチングにご無沙汰しているうちに季節は移り、鳥たちの秋の渡りを忘れかけていた。
この限られた季節に市街地の緑地で会うチャンスのある小鳥といえば、コサメビタキとエゾビタキ。
ひょっとすると近所の緑地、ニュータウンの公園でも会えるかもしれないと思い立ち、午前中に出かけた。歩いて5分もかからないこの公園で、過去にコサメビタキ、エゾビタキに出会った実績がある。
ひょっとしてといっても、その確率はどのくらいか?客観的に考えると極めて低いように思える。…が、バードウォッチャーの勘というか予感みたいなものがあって、今日の僕はなぜか胸の高鳴りを感じていた。こういう予感がなければ持参しなかったであろうコンパクトデジカメをリュックにつめて家を出た。
公園に到着したて、鳥の気配は感じられない。しかし、予感を信じてしばらく気配がくるのを待つ。
…と、遠くの梢に鳥の影。
コサメビタキかエゾビタキと直感して双眼鏡を覗く。
エゾビタキだ。
エゾビタキを追って公園内を歩く。他の小鳥たちとは挙動というか振る舞いが微妙に違う。こういうのは経験を重ねないとわからない。よく見ると、同じような挙動の小鳥が他にもいる。複数が公園に入っていると確信して胸は高鳴る。そして…、
コサメビタキだ。
うつくしい。まずは双眼鏡でしっかり捉えて感激を味わう。
そして撮影にも挑んでみる。↑背中を見せているので分かりづらいが、エゾビタキ。
↓こちらはコサメビタキ。白がうつくしい。背面はエゾビタキと変わらない。
↓コサメビタキがかなり大きな虫を捕まえた。
秋の渡り、ワンチャンスでコサメビタキとエゾビタキに会えた。気分の良い日になった。
^_^