9月も半ばを過ぎた。
午後から小雨鶲(コサメビタキ)を探しに錦織公園へ。秋の渡りで立ち寄っている頃のはず…。しかし、先週に引き続き、小雨鶲に会うことは叶わなかった。
そのかわり、と言ってはなんだが褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)を撮影した。
ツマグロヒョウモンは珍しい蝶というわけではない。我が家の花壇にもやってくる。熱心に観察するわけではないので撮影することもなかった。
ところが、今日見かけたツマグロヒョウモン、なんかへん。公園には花がたくさん咲いているのに、蜜を吸うことなく地面近くをウロウロして何度となく止まっている。双眼鏡で覗くと、胴を曲げてお尻を何やら突き刺すような動きを繰り返していた。
産卵? …ということは♀?
産卵でしょう、たぶん。蝶の生態に詳しいわけではないが、うろうろしているのは、そこに食草があるのだろうか?
ツマグロヒョウモンは♂と♀では紋様が異なる。黒い褄(ツマ)があるのと、ないやつ。
僕は褄黒の方が♂と勝手に思っていたが、産卵しているこの子は褄黒なのでこの子が♀ということになる。
これは、(個人的には)貴重な発見である。
鵯(ヒヨドリ)も全然珍しくないので、出会っても興奮することはない。
ところが今日、眼の前を横切った鵯(ヒヨドリ)は嘴に何やら大きなものをくわえていた。
梢にとまって大きなものと格闘している様子。
双眼鏡で覗くと、どうやら蟷螂(カマキリ)を喰おうと奮闘している。鵯が蟷螂を食するとは知らなんだ。味はともかく量的には相当なご馳走にみえる。食べ終えてしばらく梢に留まっていたのは、お腹いっぱいでしばし休憩していたのかも。
※図鑑などの生物の表記はカタカナが標準である。漢字表記にすると、小雨鶲、褄黒豹紋、鵯、蟷螂…。漢字の存在感。