クロユリハゼの休日

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# 255 〝山道〟

〝断捨離〟という言葉は、どこか薄っぺらい響きがして好きではない。

…それはともかく、

思い立って物置き部屋を整理していると、覚えのない〝資料〟がいろいろ出てきた。その中のひとつ。

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小学校の卒業記念品。スクラップブックだ。

最終ページに担任の先生のかなり長文のメッセージがあった。初めて読んだかも…。

パラパラめくると、作文が書かれた原稿用紙やスケッチ、切り絵、読書記録、修学旅行の写真が挟まったり貼られたりしていた。

その中に、岩湧山に登った時の作文(6年生)があった。

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 〝山道〟    6年2組  〇〇 〇

 岩湧山の 帰りの道は、今までになく「山道だなあ。」と思わされた。

 まわりの木を 見上げると きちんと 背の高さが そろい 枝は、自然に 動き 枝の上には、太陽が 小さな玉に 散らばって光っていた。

 道は うぐいす色に 反射して 土の中から 小さな木が 生まれて くるかと 思われるほど 神秘的である。

 この景色を 色にたとえれば、しぶみのある緑色というところである。そしてそこに まぶしい白がところどころ 浮いているのだ。

 山の空気を おもいっきり吸うと むねの中の なにか ひっかかるものが 消え去っていくようで 思いっきり 走りたくなる。

 こんな山道が うらやましい。

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岩湧山に小学校の時に登っていたとは。遠足だろうか。作文も全く記憶がなかったので新鮮。f:id:kuroyurihaze:20240223140654j:image

 

↓ 友達の顔だろうか。

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