さて、#123のブログの最後↓
『皆川明の著作を、縦糸と横糸を織るような気持ちで読んでいる。青森から始まった関心は、展覧会のあともしばらく〝つづく〟ようだ。』
その〝つづき〟に思わぬ〝かけら〟が…。
〝皆川明の旅のかけら〟という本、この本は雑誌『装苑』に連載された文章をまとめたもの。Amazonの中古品(古本)で購入した。奥付を見ると2003年11月発行、第1刷である。
古本なので、当然、前に持ち主がいたわけである。
宅配で届いた日にパラパラめくっていたら、ぽろっ、とこぼれてきたのがこれ。↓
フランスの服飾ブランドの製品タグ。どんな服のタグだろう?その服を着て皆川明の本を読んでいたのかも。気になるページに付箋として用いていたのかも。
そして今日、読みすすめていたら…。
あるページにひっそりと挟まっていました。↓
レースの端切れ(?)。栞として用いていたようだ。本のサイズに合わせた長さで切られて、ページの間にしっとり馴染んでいる。……どれだけのページがこの栞と出会った?
二つの〝かけら〟を残した前の持ち主さん。
『装苑』の読者? ミナ・ペルホネンの服を着てる人? セレクトショップのスタッフ? それとも、服飾デザイナー?
なんだか、皆川明さんからリレーされて、まわりまわってプレゼントされたような。
そんな気持ちになる古本なのだった。