クロユリハゼの休日

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#124 ミタライ渓谷から観音峰へ

午後から大気不安定の予報、早朝に家を出発した。天川村役場にクルマを停め、7時前から歩き始める。川迫川沿いの遊歩道をミタライ渓谷に向かう。見下ろせば、大きな岩がゴロゴロする渓谷。岩の下にマットを敷いてボルダリングを楽しむグループがいくつか見える。彼らも朝早くからの活動だ。

ミタライ渓谷の遊歩道は、途中から渓谷からかなり離れた高い位置にあり、渓谷美を窺えないのが残念。昔の遊歩道は水害で流されたようだ。f:id:kuroyurihaze:20200830234828j:image

観音峰登山口から渓谷を離れ、整備された登山道をゆっくり高度を上げていく。ほんとに最近はゆっくりゆっくりでないとしんどい。今日は湿度が高く風がないので尚更だ。

この登山道、登山口や途中の観音平に立派な休憩舎があったり、展望台や説明板も充実している。今まで気にも留めなかったが、やっと合点した。歴史上、南朝ゆかりの観音峰、皇族方の登山の機会に合わせて整備されたようだ。

コースの大半は植林や自然林の中で日陰だが、展望台付近だけは太陽光直撃。湿気で霞む稲村ケ岳や弥山の展望もそこそこに、逃げるように樹林帯に入り、山頂を目指す。尾根の西面は植林の伐採中、チェーンソーの音が聞こえる。東面は自然林、静かで美しい。f:id:kuroyurihaze:20200830235142j:imageでも、疲労で足がつりそう。だめだなあ…。

ともかくも観音峰の山頂に到着し、三角点を踏んで昼食。倒木に腰掛けて、おにぎりを頬張った。よかった。f:id:kuroyurihaze:20200830235200j:image

下山もゆっくり、ゆっくりと。積乱雲が急速に湧き始め、雨を予感させる風がときおり肌を撫でる。

観音峰登山口で歩行は終了し、川合行きの路線バスを待つうちにポツポツ落ちてきた。ポツポツ程度の雨のうちに天川村役場に到着し、家路を急ぐ。

その後、天川村に大雨警報が発令された。

そういえば、大峰では大雨の危険がある時に、登山者向けにヘリコプターから下山を促す注意喚起の放送があるそうだ。今日もヘリコプターは飛んだんだろうか?f:id:kuroyurihaze:20200830235230j:image

 

          [行動時間6時間半]