曇天の大和葛城山。青崩からの登路、天狗谷道は台風の傷痕深く、登山道が寸断されて巻道だらけ。一般登山道とは言えない状態だ。尾根に上がると安定した山道となり、上部に行くにつれ紫の花を咲かせたショウジヨウバカマの群落が次々と現れた。大和葛城にショウジョウバカマの大きな群落があることを初めて知った。
お目当てのカタクリは見頃には早かった。自然研究路を一周したが、カタクリは蕾のままか、咲いている花も曇天のためかシャキッとしない。吸蜜にくるはずのギフチョウも姿を見せない。
一方、この曇天でも若葉の芽吹きは輝いて見える。曇天とはいえ、奈良盆地の展望は良い。昨日のブラタモリは明日香(飛鳥)だった。古代国家の礎となった小さな盆地は心なしか輝いて見えた。金剛山の勇壮な山容を眺め、下山は水越峠への道をとった。
[行動時間6時間]