高取城ハイキング(#151)の後、かねてから気になっていた安倍文殊院に行ってきた。
今年は桜井市や明日香村周辺に何度か訪れていて、いつかは安倍文殊院にと思っていてやっと…。
なぜ気になっていたのか、その理由が先週の二上山(#150 山茶花の山)でわかった。
…この書体!
安倍文殊院の石碑の書は榊莫山(さかきばくざん)先生だったのだ。安倍文殊院のHPで見た時から、この書体、このロゴに魅かれて〝行きたい〟と思ったのである。…ほとんど無意識に。
安倍仲麻呂、安倍晴明、快慶作の国宝仏像群…など後付けの興味と相俟って、安倍文殊院への関心が高まった。
実際、行ってみるとチケットもパンフもこの書がロゴに使われている。
境内に、もうひとつ莫山先生の書による石碑があった。安倍仲麻呂の歌碑である。天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
霊宝館にこの歌碑の莫山先生による原書が展示されていてた。そして、この書が莫山先生の絶筆となったとの説明が…。
なんだか莫山先生に導かれてきたような気持ちになった。
境内には榊莫山書による石碑がまだあった。(逆光で見づらいですが。)安倍晴明公 天文観察の地
※榊莫山氏は昔、TVのCMに出演され有名人となり、その風貌とお人柄から〝莫山先生〟と呼ばれ親しまれた…。