フェニーチェ堺が「文化創造センターとしての発信の第一弾としたい。」と企画した武満徹の音楽を探るミニフェスティバルに３日間通った。１日目が室内楽曲、いかにも「現代音楽」という曲が多彩な楽器と演奏者によって紹介された。２日目は西岡茂樹指揮による合唱曲とソロ歌手の演奏。合唱団でうたったお馴染みの曲を含めて武満サウンドを満喫。３日目は武満徹と親交が深かった荘村清志［ギター］とcoba［アコーディオン］で、現代音楽と〝うた〟の器楽バージョンの演奏、そして武満真樹（武満の娘で、この日のプロデューサー）も加わって武満徹の人となりが語られた。
優れた企画プロデュースと、よくぞこれほどと思わせる演奏者による音楽体験を共有できた３日間。50ページ近いプログラム解説は今後、資料的な価値を持つと思う。
