クロユリハゼの休日

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#11 アンガー・マネージメント

障がい児支援フォローアップ連続研修。第5回は〝アンガーマネージメント〟。アンガー(怒り)マネージメント(後悔しないこと)だそうだ。こうした研修は大概アメリカが発祥。アメリカでもあおり運転が問題になった頃から発展してきたらしい。合理的に分析してテクニックを身につけるという考え方で講習が組み立てられる。プロテニスの錦織圭や元サッカー選手の前薗も取り入れているとのこと。今日は放課後デイサービスの職員向けで、入門編の紹介程度の講習会。怒りのメリット、デメリットを考えることから始まった。怒りは、第2次感情で氷山の一角。第1次感情を探る態度は福祉の世界ではスタンダード。そして、アンガーマネージメントの三つのテクニック(暗号)の説明を簡単な実習を交えながら紹介してくれた。

① 衝動のコントロール(6秒)②思考のコントロール(3重丸)③行動のコントロール(分かれ道)

①  については、6秒待つための対処術をトレーニングすることを紹介された。※深呼吸、自分の呪文、カウントバックなど。

② については、自分を怒らせるのは自分であり、自分の”べき”が私たちを怒らせるものの正体との説明があった。〝まぁ許せる〟ゾーンを広げることで怒りの連鎖を断ち切ることができるとのこと。

③ 行動のコントロールについては、変えられるかそうでないかを、重要かそうでないかを考えて分類していくことでトレーニングできるとの説明があった。アンガー・ログやハッピー・ログのように記録することが行動コントロールのために有効とのこと。

前頭葉を鍛えて脳を活性化[昔遊び(けん玉、竹馬)、オセロ、折り紙、将棋、会話、ウォーキング、ビジョントレーニングなど]することが有効だと話されていた。

 家族、職員間、利用者を問わず、どんな関係でも自分の行動変容によって、自分も周りも健康で気持ち良い生活ができるということが基本的な考え方だと思われる。