公園の一角の〝しゃくなげの谷〟、そのまた一角の石垣の隙間に出入りするシジュウカラを見つけたのが二日前。ひっきりなしに親鳥が虫を咥えて隙間に入る。中から一斉に〝ちょうだい、ちょうだい〟の合唱の声。親鳥は数秒でまた虫取りに飛び立つ。巣立ち間近のヒナが何羽かいる。巣立ちの瞬間に立ち会いたいと思った。
今朝、石楠花の谷へ。石垣からヒナの合唱が聞こえない。ふと、横を見ると石楠花の枝から枝へぎこちなく羽ばたき飛び移る小鳥が二羽。産毛がまとわりついている。巣立ったばかりのシジュウカラだ。親鳥がどこかで見ているはず。30秒もなかったろう、カメラを取り出す間もなく谷の向こうへ行ってしまった。
巣立ちの瞬間には間に合わなかった。しかし、巣立ち直後、最後の二羽の姿には立ち会えた。
石楠花の花に目を移すと、くまんばち。
蜜を吸いに来ている。今日の公園、湧くようにくまんばちが姿を現していた。