【うた詠み】
空き缶の中にヤモリは潜みたり卵の殻と同じ数だけ
※生き物が好きな放課後デイの高校生。
ある日、公園の法面にある排水口をふさいでいた空き缶(コーヒー缶?)を持ち帰った。
スタッフと空き缶を分解すると、中にヤモリが絡み合うように潜んでいた。
その数、5匹。
なんで空き缶にヤモリ…?
さらに、割れた卵の殻らしきものあり。
その数、5つ。
…ということは…。
人知れず公園の空き缶の中で春を待っていたヤモリたち。今は飼育ケースの落ち葉の層の下に潜り込んで生き延びている。
その後も公園に潜むヤモリを次々に見つけてきた高校生。
今、飼育ケースの落ち葉の層の下には、ヤモリが15匹。(プラス、カナヘビ2匹)
餌となる小さなクモを、せっせと捕獲してくる高校生。3月末で少年は放課後デイを去っていく。
ヤモリ(と、カナヘビ)はどんな春を迎えるのだろうか。