数日前に気温が上がり、雨もしっかり降った。今日の金剛山、雪や樹氷は期待できない。
ひょっとしたら霧氷がと思い、ババ谷から文殊尾根を登ったが山頂でさえ気温が0℃。風もほとんどなくこの時期としては暖かい金剛山。
前回と同じく国見広場裏で昼食を取ってから千早園地へ。情報板に〝1/21福寿草開花〟とあったので、シャクナゲの道を辿ると確かに咲き始めていた。雪がないのが寂しい。旧暦の正月の頃に雪の間から顔を出して咲くので〝めでたい〟花、福寿草。もう一度、雪が降ったら見に来よう。
ずっと運休しているロープウェイの山上駅から文殊尾根に戻った。
文殊尾根は最上部に役行者が修行したとされる岩屋があり、〝岩屋文殊〟と呼ばれる。智慧の神様として信仰の対象だ。
文殊尾根を下り始めると、ワンちゃん連れの登山者。犬を連れて歩く登山者はめずらしくない。しかし、なにか尋常ならざる存在感。
秋田犬?
飼い主に確認すると、やはり秋田犬だった。
力士のように足腰がどっしりして首が太く顔も大きい。重心が低く、歩く姿も他の犬とは一線を画していてほれぼれする。日本を代表する犬種、考えてみるに、本物の秋田犬に会うのは初めてではないか。昔はもっと普通に見られたらしいが、今や〝レア〟。
下りも文殊尾根を選んで、よかった。
[行動時間5時間半]