八尾市立しおんじやま古墳学習館の指定管理者は、〝NPO法人 歴史探訪サポートセンター楽古〟。
法人名からして、何やら期待が高まる。
墳丘や埴輪が復元された中河内最大の前方後円墳〝しおんじやま古墳〟。学習館では出土品の展示や体験学習のプログラムがある。
古墳と展示室をひととおり廻ってから、スタッフに十三峠へのハイキングコース状況について質問する。
「…いっぺん登って見られたら…。」と。
どうやらハードなコースらしい。
そこで差し出されたのが〝しおんじやま古墳周辺散策マップ〟
2時間半くらいで廻るコースがあり、展望の良い神社があると教えてくれた。
古墳や史跡を巡るマップなのだが、コース設定が素晴らしかった。古い農家が点在する田舎道あり、近代的な大学構内あり、展望の良い歴史ある神社あり。ちょうど梅、桃、菜の花、水仙など季節の花がルートを彩っている。念入りな踏査をして、楽しくハイキングするための仕掛けを考えておられるのがよくわかる。
そしてなにより、わかりやすい。イラスト地図の目印やデザイン、簡潔な説明文、持ち歩きやすい厚さの紙質の選択、などクォリティが高い。歴史探訪に最適なマップだと思う。
一部を除いてクルマの通行が少なく、十三峠を目指すサイクリストが目立つ程度。道標や説明板も整備されて、迷うところはほぼない。
↑愛宕塚古墳。府内最大級の横穴式石室。残念ながら、台風被害のため現在立ち入り禁止。
↑玉祖神社の楠の大木。
[行動時間4時間半]
※今日の野鳥:キンクロハジロ、ハシビロガモ、カルガモ、カワウ、カイツブリ、キジバト、モズ、ジョウビタキ、アオジ、ホオジロ、ツグミ、メジロ、ヒヨドリ、スズメ、カラス