クロユリハゼの休日

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# 207 春の女神

4月。この時期に大和葛城山に登るようになってからもう何年くらいになるだろう。f:id:kuroyurihaze:20220410182044j:image

この山にはミヤコアオイが自生し、ギフチョウが卵を産みつけ幼虫の食草となる。一年に一回、この時期だけ羽化したギフチョウが舞い飛び繁殖する。故に、ギフチョウは〝春の女神〟と呼ばれる。また、吸蜜の対象となるカタクリショウジョウバカマが紫の花を咲かせる時期でもある。この山にはこれらの花の群落があるのだ。

ギフチョウとミヤコアオイとカタクリは、いわばセットで三位一体で保全が必要なので、この山域の自治体である奈良県御所市は環境保全のための条例を定めている。(確か千早赤阪村も条例を定めたはず。)f:id:kuroyurihaze:20220410182102j:image

 


今日は奈良県御所市側のロープウェイ登山口に駐車し、北尾根を登りダイヤモンドトレールに合流後自然研究路経由で山頂へ。

山頂からつつじ園を経て〝小鳥の森〟から櫛羅の滝ルートを下山する周遊ルート。(櫛羅の滝ルートはかなり荒れていた。)僕にとっては〝春の女神〟とカタクリに出会う定番のルートになっている。特に〝小鳥の森〟は山頂とは違う台高の山々の雰囲気がある。歩く人も少なく、かつ、ギフチョウにも沢山会えるとっておきのルート。おすすめである。f:id:kuroyurihaze:20220410182140j:image

 


※活動時間5時間。f:id:kuroyurihaze:20220410182151j:image