混声合唱組曲「蔵王」(佐藤眞作曲、尾崎左永子作詞)を合唱団で全曲歌ったのは2007年。1961年に作曲されているので、もう半世紀以上広く歌われてきた混声合唱組曲。
その第四曲〝どっこ沼〟は、作曲者が〝素朴に温かく〟と指定しているように親しみの湧く愛らしい曲。「蔵王」といえば〝どっこ沼〟がまず思い浮かぶ。いつからこの曲を知ったかは定かでない。…中学生くらいかな。
今回、山形の山旅を計画する際に登山地図の中にどっこ沼を見つけたので、ぜひ行ってみようと思った。実は、(恥ずかしながら)蔵王は岩手県の山と思い込んでいた。山形・宮城県境の山と知ってなんだか新鮮。
「蔵王」の楽譜を引っ張り出して見てみると、見開きに斎藤茂吉の短歌がひとつ…。
〝みちのくをふたわけざまにそびえたまふ蔵王の山の雲の中に立つ〟
茂吉の故郷は蔵王の麓、上山(かみのやま)ということも初めて知った。混声合唱組曲「蔵王」は、歌人斎藤茂吉へのオマージュ作品でもある。[茂吉の故郷は雲の下↓]
どっこ沼へは、ロープウェイ地蔵山頂駅から蔵王古道を下った。地蔵山のトドマツ林は立ち枯れで無残な姿途中、スキーゲレンデを横切って片貝沼・うつぼ沼の辺りは美しいブナ林。
斎藤茂吉の歌碑もいくつかあった。
到着したどっこ沼には誰もいなかった。湧水で涸れることがないというどっこ沼のほとりには水神がささやかに祀られていた。
さて…、〝どっこ沼〟の歌詞には〝🎵まつぼっくりころがれ 沼の中に沈め とろり光れば 雲うごく〟というリフレインがある。松林に囲まれたイメージを持っていた。…が、沼の周りをしばらく見渡して見たが、松の木は見当たらなかった。
【山形の山旅 2023】
二日目:月山[リフト上駅から山頂]
三日目:蔵王ハイク[いろは沼][どっこ沼]
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月山 リフト上駅からピストン https://yamap.com/activities/26699831 #YAMAP #山歩しよう
蔵王ハイク [いろは沼][どっこ沼] https://yamap.com/activities/26709179 #YAMAP #山歩しよう