クロユリハゼの休日

やま とり うた みる きく よむ うみ など

#63 野に放つ

こうなったら大変だよなあ、と冗談を飛ばしていたら現実に。

自然観察好き少年が冬の公園で静かに熱中していたことは…。てんとう虫とカマキリの卵探し。ある日、少年とスタッフが小枝についたカマキリの卵鞘(卵がいっぱい入った袋みたいなもの)を二つ持ち帰った。ペットボトルで作った容器にラップをかけて孵化する日を待つことに…。

そして月日は経ち、その存在さえ忘れていた一昨日のこと。テレワーク(=在宅でのんびり)していた僕のもとに出勤していたスタッフからLINEが来た。「カマキリの卵が孵っていました。蓋をしていたラップは破れていました。カマキリの赤ちゃんが挨拶に来てくれました。部屋中に散らばったカマキリの赤ちゃんと一緒に過ごしていることに気付きました。」と。スタッフは赤ちゃん保護業務に奮闘してくれた。f:id:kuroyurihaze:20200415202557j:image

壁にびっしりついた赤ちゃんを保護したペットボトルに対面したのが昨日。そして本日、僕が数十匹のカマキリ赤ちゃんを野に放つことに。残念ながら自然観察好き少年は緊急事態宣言下でステイホームのため孵化した赤ちゃんには対面できず。f:id:kuroyurihaze:20200415202635j:image

公園でひとり、カマキリ赤ちゃんを野に放つと、思いのほか元気よく散り散りに。春の陽を浴びて、いっちょまえにカマキリポーズをとる姿に魅せられたのだった。