クロユリハゼの休日

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#127 アマミホシゾラフグと大方洋二さん

奄美の海底、砂地に現れるミステリーサークルの創造主、その姿を初めて発見・観察(2011年)したのが水中写真家の大方洋二さん。

その後、NHKダーウィンが来た〟で紹介され、アマミホシゾラフグは世界の新種TOP10にも選ばれたそうだ。f:id:kuroyurihaze:20200913000358j:image

その大方洋二さんの著書、〝海水魚ハンドブック〟は僕が沖縄の水納島でダイビングを始めた2001年に初めて購入した魚類図鑑である。沖縄を中心に日本のサンゴ礁の魚達がわかるハンドブック。入門者にピッタリの内容で、大変お世話になった。

沖縄の座間味島にも通うようなった2004年、撮影に来られていた大方さんと偶然、ダイビングをご一緒させて頂く機会があった。記録を確かめると、春と夏、計6日間も同じダイビング船を利用している。ご一緒と言っても、ダイビング船でポイントに到着したら、大方さんはほとんど一人で撮影に専念される。春はコブシメの産卵シーンを狙っておられたような…。ボート上でも、夜のゆんたくでも、大方さんはとても穏やかな方だった。

記憶に残るのは、海中でガイドと大方さんと共に何かを観察中のこと。大方さんが僕の方を指さして、慌てて何かを教えてくれるそぶり。

太腿に何やら感触があったので振り向いて見ると…。

コバンザメが僕の太腿にくっつこうとしていた。あの、よくサメとかにくっついて泳いでいるやつ。なんと光栄な!

大方さん、このシーン、撮影してませんか?

それ以降、大方さんにお会いすることはなかった。先年、水納島の植田さん(ダイビングショップ〝クロワッサンアイランド〟)から、「大方さんは、奄美に入れ込んでますよ。」とは聞いていた。

 

そして、ほるぷ水族館絵本〝アマミホシゾラフグ〟である。もちろん写真は大方洋二さん。繁殖期のオスのサークルづくり、繁殖の生態をとらえた貴重な写真満載の素敵な絵本。子ども向けなので、図書館で借りて放課後デイでも紹介したことがある。f:id:kuroyurihaze:20200913000258j:image

 

大方さんがブログを始められていることを最近知った。

はてなブログ〝大方洋二の魚って不思議〟

1942年生まれの大方さん。生きものの不思議をブログで発信していただけるとは…。ありがたい。

大方洋二さんのブログと繋がった記念に、ホルプ水族館絵本〝アマミホシゾラフグ〟を購入した。大方さんのご活躍をみていると、スキューバダイビングは僕でもまだまだ楽しめる趣味・スポーツなんだと思った次第。

今年は沖縄の海に潜れなかったけれど、来年こそ…。