クロユリハゼの休日

やま とり うた みる きく よむ うみ など

# 223 古代歴史館と古墳、充実のボランティアガイド。

f:id:kuroyurihaze:20230115194246j:image

前方後円墳の、石室のあった前方部、その中心部に立った。そこに設置された石盤には二つの数字が刻まれている。

〝2011〟と〝531〟

〝2011〟は西暦2011年。この石盤が設置された年、かな。では、「〝531〟はなんですか?」とボランティアガイドさんに尋ねてみると、

継体天皇が亡くなった年です。」

そう、ここは真の継体天皇陵ではないかと有名になった今城塚古墳。宮内庁管理の継体天皇陵(太田茶臼山古墳)もこの近くにある。後円部にあった石棺の石材は熊本産。そういえば羽曳野市にある峰ケ塚古墳の石棺の石材の産地も熊本だったっけ。…はるばる九州から!

今城塚古墳は、平成に入ってから大規模な調査で数々の貴重な発見があり、その後、高槻市が民有地の買収を行い古墳公園として復元整備してきたという。その発掘調査の成果は古代歴史館で展示している。f:id:kuroyurihaze:20230115200940j:image

調査では、約6000の埴輪(円筒埴輪、形象埴輪)が確認されて、再現されたレプリカが実際にあった場所に1000以上置かれている。f:id:kuroyurihaze:20230115202520j:imagef:id:kuroyurihaze:20230115202532j:image

埴輪の復元作業は今なお続いていて、復元できた埴輪のレプリカが今後も追加されていくそうだ。

発掘調査の成果と復元整備が高い理念を持って一体となった古墳公園。しかも自由に墳丘に立ち入れるのだから、全国から古墳ファン、古代史ファンが訪れるというのも頷ける。f:id:kuroyurihaze:20230115203738j:image

今日は古代歴史館で予習してから、古墳の方を実地で歩いた。館内では古代史や古墳に滅法強い女性のボランティアさん、館外は元々は地学が専門という84歳の男性のボランティアさんにガイドして頂いた。約3時間、充実のガイドをして頂いて、これが無料。入館(入場)も駐車場も無料。

高槻市さん、ありがとう。

 

※ボランティアガイドさんは常駐ではないようです。今日は日曜日でいらっしゃったよう。ご確認の上、お訪ねください。