クロユリハゼの休日

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しる

#90 キャンサーペアレンツ

訃報が届いた。四半世紀前に担任した生徒が胆管ガンの診断から5年目、40歳で亡くなった。 彼の死を悼む新聞記事の存在を知り、彼が立ち上げた〝キャンサーペアレンツ〟の活動の存在も初めて知った。 5年生存率が3パーセント、その5年の期間に彼が力を注い…

#84 にじゆら

僕は20代の頃から日本手ぬぐいの愛用者で、常にズボンのポケットに入れている。ハンカチは持たない。堺の職人が手作業による「注染」技法で手ぬぐいを生産していることを知ってからは「注染手ぬぐい」も愛用している。注染工場の社会見学を企画して、職人さ…

#69 ギフチョウの交尾

陽光降り注ぎ、気温上昇。大和葛城山のカタクリの花は見頃を迎えた。 では、カタクリを吸蜜に訪れるギフチョウは? 自然研究路に近づくにつれ、ちらほら。 日本固有種で〝生きた化石〟と呼ばれるギフチョウがこの山で繁殖している。年に一度、成虫は春の限ら…

#67 皆川達夫さん

このブログで3月31日に話題にした皆川達夫「音楽の泉」。 そして今日、新聞に皆川達夫さんの訃報が。92才、老衰とのこと。 似たようなことがあったと思い返してみる。 詩人の〝まどみちお〟さん。 まどさんの詩は合唱団で「おんがく」という曲を歌ったことも…

#54 にほんたんぽぽ

〝たんぽぽ〟というのは大和言葉だろうか。リズムと旋律を感じる音楽的な名前がよい。 日本野鳥の会の探鳥会の参加者には植物にも詳しい方が少なくない。たんぽぽに外来種セイヨウタンポポがあることも探鳥会で知った。 昨日、桜が見頃の公園で自然観察が好…

#39 芭蕉という植物

常宿にしている沖縄水納島の民宿の庭に芭蕉が一本植っている。木なのか草なのか、巨大な葉っぱが良い形だし、バナナがなるので南国に来た感がある。そして芭蕉の葉っぱといえばこれ。 京都、相国寺承天閣美術館常設展示の伊藤若冲筆、鹿苑寺大書院障壁画の〝…

#34 【鹿谷寺跡十三重多層塔】@二上山

雨上がりの二上山、良い天気。遠足の下見を兼ねて万葉の森へ。二上山へ登る凝灰岩の尾根は古代、石切場だった。その尾根上にある鹿谷寺(ろくたんじ)跡。凝灰石を切り出して小さな広場にし、八世紀頃の三尊像の線刻のある石窟と凝灰岩の十三重多層塔が遺さ…

#31 まるたせんせの紙芝居Kamishibai

今や似顔絵師としてもプロの腕前を持つ〝まるたせんせ〟による脚本・絵によるオリジナル紙芝居。堺の実践交流会で〝まるたせんせ〟ご本人によって駆け足で作品の紹介があった。 高齢者・認知症の方や家族向け、障害児者本人や家族向け、啓発授業向け、子ども…

#28 Minamata

新聞にジョニー・デップ主演でMInamataという映画がベルリン国際映画祭で初公開されたとの記事が。 ユージン・スミス、アイリーン・スミスの写真集からどんな映画ができるのか。古い写真集を取り出してみる。奥付けに1982年普及版第1版第1刷発行とあるので25…

#23 南大阪高等職業技術専門校@和泉市

〝ぎせんこう〟を初めて見学した。府立の訓練校で、松原と鳳にあった訓練校を統廃合して〝テクノステージ〟(←これが町名)に移転したそうだ。交通の利便性は悪くなったが、設備や教員はすこぶる手厚い。そしてここは民間の専門学校の十分の一の費用で学べる…

#19 水鳥型埴輪@藤井寺市生涯学習センター

子ども達を連れて二階の歴史展示ゾーンへ。突然の訪問にもかかわらず、文化財課の河合さんが展示物の見所などを話してくれた。ここには津堂城山古墳出土の水鳥型埴輪の実物3体が展示されている。(近つ飛鳥博物館に展示しているのはレプリカ)大きなものは1…

#18 D-4号墳@一須賀古墳群[河南町]

近つ飛鳥博物館に隣接する群集古墳は府が宅地開発会社から土地を買い取り風土記の丘として保存が図られた。風土記の丘だけで100を超える古墳があり、たくさんの横穴式石室が露出している。その中で最大規模の石室をもつD-4号古墳。懐中電灯を持って入り、天…

#11 アンガー・マネージメント

障がい児支援フォローアップ連続研修。第5回は〝アンガーマネージメント〟。アンガー(怒り)マネージメント(後悔しないこと)だそうだ。こうした研修は大概アメリカが発祥。アメリカでもあおり運転が問題になった頃から発展してきたらしい。合理的に分析し…